
18年目を迎えて ― 祖母・母から紡がれた想いを胸に
2007年10月2日。
私は自分の会社を設立しました。
そして今日は18年。
こうして続けてこられたのは、共に歩んでくださったお客様、仲間、家族、そして祖母や母の存在があったからこそだと、心から感じています。
祖母から母へ、そして私へ受け継がれたもの
私の原点は、祖母と母の姿にあります。
祖母は戦後、女性たちが生活の糧を得られるようにと、71年前に熊本で
「新屋敷家政婦紹介所」を始めました。
「女性が自立して生きていけるように」という願いを込めてのスタートだったのだろうと思います。その取り組みは、当時としてはとても先駆的なものでした。
母もまた、企業の中で女性が安心して働き続けられる仕組みづくりや社会活動に熱心で、なぜか自宅には議員さんも来るなど賑やかでした。
その背中を見て育った私は、自然と「女性の経済的自立」「働くことを通じて人生を豊かにすること」を無意識に感じていたように思います。
私自身の転機 ― “働きたいのに働けない”現実
短大を卒業後、就職先では営業、人材育成の部署で総合職として働きました。
仕事は大変ながらもやりがいを感じ、キャリアを積み重ねていく未来を思い描いていました。
けれど、出産を機に状況は一変。
東京と大阪で別居婚をしていた私は、子育てと両立しながらフルタイムで働くことは難しく、
退職を選ばざるを得ませんでした。
その後、ヘッドハンティングで好条件のお話もいただきました。
でも「フルスペックで働けない自分」にとって、それは現実的ではありません。
「時間を選べる働き方」を探して見つけたのは、時給950円の仕事。
「え!キャリアを積んでも学生のバイトと一緒???」
キャリアを積んできた自分の価値は、出産・退職を経たわずか1年半で“ゼロ”になってしまうのか?!
その現実に大きな衝撃を受けました。
起業へ、そして今へ
就労の道が閉ざされているなら、自分でつくるしかない。
そうして私は起業しました。
最初は娘が小さいので、プチ起業からスタート。
その後、自宅サロン、子ども和食器専門店(ネットショップ)、ランドセルアドバイザーのセミナーを全国展開。芦屋のギャラリーでフィッティングアドバイスを展開。TV、新聞などメディアにも取り上げられました。
その際、店内にプチ起業の女性たちの商品展示を行い、そのサポートから現在の女性起業支援に繋がります。
私のような女性が周りに沢山いる!
そんな方々が「自分の経験を価値に変えること」ができたらと、「女性の起業支援」を始め、地域に根差した「ご当地創業塾」をしたいと、芦屋市と川西市の女性活躍推進事業を受託しました。

企業に勤める?起業する?
女性の悩みに寄り添い、その後、女性の就労支援へと活動の軸が広がりました。証券会社での人材育成の経験があったからこそではありますが、
しかし、実際に働く人のスキルアップを行っても、職場の働く環境がなければ、実力を発揮することができません。
働く人が自分らしいキャリアを築き、人生を主体的に選べるように。
その想いが、組織改革、職場改革という今の仕事へとつながっています。
18年の学びとこれから
改めて18年を振り返ると、自分の選択と決断の結果が〝今〟なんだと思います。
迷いも葛藤も数え切れないほどありましたが、その度に支えてくださる方々がいて、一歩ずつ歩むことができました。
今、私が大切にしているのは「仕組みをつくること」です。
単発の支援で終わらず、文化となり、仕組みとして根づいていくこと。
それが、人や組織を持続的に成長させると信じています。
これからの挑戦は、
– 主体的に生きる女性を増やすこと
– 企業が人を活かし、組織を育てるための伴走をすること
– 未来の働き方を共につくること
感謝と未来へのメッセージ
18年という節目にあたり、改めて感謝をお伝えしたいです。
これまで出会ってくださった全ての方、心からありがとうございます!
そしてこれからも私は「女性の経済的自立」と「働くことを通じた豊かな人生づくり」を使命にがんばります!
ここからの1年も、どうぞよろしくお願いいたします。

























































































































